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燃料費の高騰等による運送会社の破産

燃料費の高騰等による運送会社の破産

目次

グッドビリーヴグループ、77億円で破産

グッドビリーヴグループ(大阪)が、負債総額77億円で破産へとの報道がありました。破産に至る経緯が報道に記載されていますが、最終的な決め手は、コロナ禍による売上低下と燃料高騰のようです。身につまされる運送会社も多いのではないでしょうか。

グッドビリーヴグループ(大阪)が破産へ、負債77億円で物流業者としては今年最大(帝国データバンク 2022年8月1日)

破産に至る経緯

報道によれば、破産に至る経緯の概要は次のとおりです。

  1. 事業拡大
  2. 過剰な有利子負債
  3. 2019年に入り取引金融機関との追加資金調達交渉が難航し、急速に資金繰りが悪化
  4. 取引金融機関に対して返済猶予(リスケジュール)を要請
  5. 交渉過程で過年度における粉飾決算が発覚
  6. 信用が失墜 ⇒ 再建に向けた事業計画を提示するも金融機関からの同意を得られない。
  7. 取引解消の動き+新型コロナウイルスにより赤字決算+昨今の原油価格高騰などの事業環境悪化 ➡破産へ

粉飾決算はおくとしても、特にコロナ禍での売上低下に燃料価格の高騰が加わったのが痛かったようです。

中小企業の倒産の増加原因

こちらの記事↓でも、中小企業の運送会社の倒産が増加している要因として、①原材料費の上昇、②国内市場の縮小、③求人難と働き方改革~2024年の時間外労働の上限規制適用、④価格決定権がない~値上げ要求ができないことが指摘されています。

トラック運輸会社の苦境~中小企業倒産急増の前触れか(中村智彦神戸国際大学経済学部教授)

運送会社の経営者とお話しさせて頂いても、こうした傾向は実感します。

いずれの4つも中小企業では対応が難しいのが現実ですが、①と④の対応については、こちら↓の記事を参考にしてください。

燃料価格高騰への対応手段

燃料価格の高騰への対応手段 – 木蓮経営法律事務所https://unsou.matsuzaka.info/?p=947 (matsuzaka.info)

この記事を書いた人

松坂典洋
弁護士・社会保険労務士
運送業に特化する福岡の弁護士・社会保険労務士です。
20代前半、京都で人力車を引いていました。
就労実態が労基法や就業規則と整合しないことから、トラブルを抱えた運送業者様から多くの残業代請求事件等の依頼を受けています。
人力車のお客様に対するサービス同様にクライアントにも満足して頂けるように誠実に対応するのがモットーです。

この記事を書いた弁護士

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